上野東照宮では1月1日 から 2月24日 まで開催している「冬のぼたん苑」。
苑内では200株の冬牡丹の他に、咲かせるのが難しい寒牡丹、梅の花などが咲き誇っています。
今回はそんな上野東照宮の冬のぼたん苑をご紹介します。
上野東照宮の冬のぼたん苑の見どころ
上野東照宮では春と冬にぼたん苑を開苑しています。
牡丹は奈良時代に中国から薬用植物として伝えられたとされ、上野東照宮のぼたん苑は、1980年(昭和55年)に日中友好を記念して開苑されました。
上野公園内に鎮座する上野東照宮。
藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園の土地に、天海僧正が東叡山寛永寺を開山します。
境内には多くの伽藍や子院が建てられ、寛永4年(1627)その一つとして神社「東照社」が建てられました。
正保3年(1646)に朝廷から正式に宮号を授けられ「東照宮」となりました。
徳川家康公を神様としてお祀りする神社の一つです。
こちらの大石鳥居は国の重要文化財に指定されています。
山門をくぐると、参道には灯籠がずらーっと立ち並んでいます。
ぼたん苑は参道の途中にあります。
こちらが入口です。趣のある門です。
入り口にも牡丹が飾られています。
門をくぐると、枯山水の庭園が広がります。
そして、苑内には200株の冬牡丹や、寒牡丹を楽しむことができます。
この投稿をInstagramで見る
霜除けの藁囲いに包まれて凛と咲く牡丹はどこか健気な印象を受けます。
後ろには五重塔も見え、風情があります。
牡丹は春咲きの品種の他に、早春と初冬に咲く二季咲きの品種があります。このうち冬咲きのものが寒牡丹と呼ばれています。
寒牡丹の花は自然環境に大きく左右され、着花率が低く、二割以下といわれています。
そこで、春牡丹を冬に咲くように温度調整して咲かせたものを冬牡丹といいます。
寒牡丹は着花率が2割と低いそうですが、こちらでは大切に育てた寒牡丹も見ることができます。
この投稿をInstagramで見る
苑内には牡丹の他にもロウバイや、満作、早咲きの梅なども咲いていて楽しむことができます。
また、奥の休憩処では、火鉢で暖まりながら温かい甘酒やお茶がいただけます。
上野東照宮の境内ではぼたん苑の時期限定の「幸せぼたん守(600円)」がいただけます。
また、この時期は御朱印も、牡丹の印が押された限定のものがいただけます。
この投稿をInstagramで見る
【上野東照宮】冬のぼたん苑の基本情報
所在地 | 東京都台東区上野公園9-88 上野東照宮内 |
開苑期間 | 2020年1月1日(水) ~ 2月24日(月) |
開苑時間 | 9時30分~16時30分(入苑締切) |
入苑料 | 大人(中学生以上)700円 団体(20名以上)600円 小学生以下無料 |
地図 |
まとめ
花の少ない冬に、ぜひ気品と風格のある牡丹を楽しんでみてはいかがでしょうか。
4月中旬から5月上旬に開苑する春のぼたん苑では、中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種を含めて500株以上の牡丹を楽しむことができます。
ぜひ、春のぼたん苑にも足を運んでみてください。