全国には七福神めぐりできる寺院がたくさんあります。
七福神を参拝すると、難が除かれ七つの福を授かるといわれています。
今回は、「下谷七福神めぐり」をしてみたので、コースや所要時間、御朱印などをご紹介します。
下谷七福神めぐりの基本情報
下谷七福神一覧
七福神 | 社寺名 | 所在地 |
寿老人 | 元三島神社 | 台東区根岸1-7-11 |
福禄寿 | 入谷鬼子母神(真源寺) | 台東区下谷1-12-16 |
三面大黒天 | 英信寺 | 台東区下谷2-5-14 |
毘沙門天 | 法昌寺 | 台東区下谷2-10-6 |
朝日弁財天 | 朝日弁天院 | 台東区竜泉1-15-9 |
きく恵比寿 | 飛不動尊正宝院 | 台東区竜泉3-11-11 |
布袋尊 | 寿永寺 | 台東区三ノ輪1-22-15 |
下谷七福神 地図
こちらのパンフレット(地図)は各社寺でいただけます。
所要時間・距離
パンフレットに記載されている時間はこちらです。
そして、実際にかかった時間がこちら。
鶯谷駅北口
↓1分(約60m)
寿老神(元三島神社)
↓6分(約600m)
福禄寿(入谷鬼子母神(真源寺))
↓5分(約350m)
三面大黒天(英信寺)
↓2分(40m)
毘沙門天(法昌寺)
↓10分(550m)
朝日弁財天(朝日弁天院)
↓10分(500m)
きく恵比寿(飛不動尊正宝院)
↓7分(500m)
布袋尊(寿永寺)
最初は順調に進んでいましたが、方向音痴なので途中で結構迷ってしまいましたが、意外と移動時間はかかりませんでした。
鶯谷駅から寿永寺までの距離は約2.6㎞でした。
全部の所要時間はだいたい1時間から1時間30分ぐらいです。
しかし、私は一つ一つの寺院をじっくり見ていたこともあり1時間40分かかりました。
他の方たちはどんどん先に進んでいかれたので、私はかなり時間がかかった方だと思います。
下谷七福神 御朱印受付時間
1月1日~15日 8:00~17:00
12月31日 24:00~26:00
その他の日:各社寺により異なる
色紙と御朱印
色紙は全部で3種類あり、各社寺でいただけます。
七福神のイラストが描かれた長方形の「七福神色紙絵」が1,000円。こちらの色紙でいただく御朱印は各200円。
七福神のイラストが描かれた正方形の「平成色紙絵」が500円。御朱印は各100円。
文字が書かれた「七福神色紙」が400円。御朱印は各100円になります。
下谷七福神巡りスタート!!
下谷七福神巡りの回る順番は特に決まっていないので、どこからスタートしても大丈夫ですが、多くの方が元三島神社から始めます。
なので、今回は元三島神社からスタートしたいと思います。
JR「鶯谷駅」を降りるとホームには横断幕が掲げられています。
当駅北口から1周90分と書かれています。
それでは北口から出ましょう。
山手線としては珍しく、北口は無人改札です。何か御用の方は改札横にあるインターフォンを押してください。
北口を出ると、目の前に元三島神社が見えます。ホームからも見えますよ。
寿老神(元三島神社)
それでは9時30分、「鶯谷駅」北口からスタートです!
左手のローソンを右に曲がります。
京樽を右に曲がります。
細い路地を道なりに進んでいくと右手に「元三島神社」があります。
ここまでだいたい1~2分で着きます。
左手に手水舎があります。
茅の輪をくぐります。まず正面から左にくぐり、右・左と3回、8の字型にくぐるそうです。
こちらに祀られている「寿老神(じゅろうじん)」は延命長寿の神様。
中国道教の神、老子の化身の神とも言われています。
寿老神は枝を持ち、枝に結びつけられた軸物は人命の長寿を記した巻物と言われているそうです。
傍らにいる鹿は長寿をつかさどる神の使いとされています。
御朱印は左手の札所でいただけます。
私は文字のみが書かれた色紙にしました。
札所にパンフレット(地図)も置いてありました。
自分でも一応袋を持参していきましたが、「下谷七福神」と書かれたビニール袋に入れてくださいました。
持ち運びに便利です。
続いて、入谷鬼子母神((真源寺))に向かいます。
福禄寿(入谷鬼子母神)
元三島神社を出たら、そのまま正面の道を進んでいくと、大きな通り(言問通り)に出ます。
言問通りを右に曲がり、ずーっと進んでいきます。
しばらく歩くと、右手に「入谷鬼子母神」に出ます。
正面に本堂があります。安産・子育ての鬼子母尊神が祀られています。
そして、右手に福禄寿さまが祀られています。
福禄寿は人望福徳の神様です。とてもかわいらしくて親しみやすい神様です。
中国の仙人で、短身、長頭、多髪で枝に巻物を結び、鶴を伴い、三徳具備の相を表しているそうです。
入谷鬼子母神といったら朝顔市が有名。
江戸時代から朝顔づくりが盛んだったことから、毎年7月6~8日に朝顔市が開かれ、2018年には70周年を迎えました。
このあたりは朝顔の鉢が飾られているお店などが多いです。
境内には朝顔の浮世絵が飾られていました。
御朱印は左手の授与所でいただけます。
それでは、つづいて「英信寺」に向かいます。
三面大黒天(英信寺)
入谷鬼子母神を出たら、言問通りを左に進みます。
根岸一丁目交差点(居酒屋の村さ来がある)の信号を渡り、言問通りを横断します。
横断歩道を渡ったら、そのまま入谷口通りを直進します。
しばらく進むと「英信寺」が見えてきます。
英信寺は江戸時代初期に創建された浄土宗のお寺です。
下谷七福神 三面大黒天の看板が出ていました。
奥には本堂があります。こちらには阿弥陀如来様が祀られています。
大念珠をゆっくりを回し、「南無阿弥陀仏」と唱えます。
そして、左手に三面大黒天様が祀られています。
こちらは弘法大師作と伝えられています。
三面大黒天は裕福貯財の神様で、心の豊かさを育ててくださる温かいご尊体です。
大黒天様へのご真言は「オンマカキャラヤーソワカ」。
この言葉を唱え、心を豊かにしていただき、出世・開運・商売繁盛などの御利益があるとされます。
右に弁財天、左に毘沙門天の3つの顔を持つ大黒様です。
御朱印は左手の授与所でいただくことができます。
御朱印スタンプと一緒に「三面大黒天開運鈴」もいただきました。
続いて法昌寺に向かいます。
毘沙門天(法昌寺)
英信寺を出たら入谷口通りを右に進みます。
一つ目の交差点「根岸三丁目交差点」(肉のえびすが目印)を右折します。
少し進むと、「毘沙門天」と書かれた赤いのぼり旗が立っている法昌寺が見えてきます。
山門をくぐると、左手に本堂があります。
慶安元年(1648)に創建された日蓮宗のお寺です。
境内には日蓮聖人像もあります。
右手のお堂に日蓮聖人が現世安穏を祈願して開眼された毘沙門天様が祀られています。
黒くて目が光り、小さいながらも迫力があります。
毘沙門天様は必勝開運の神様、勇気授福の神様です。
また、こちらには元プロボクサーでコメディアンのたこ八郎さんのお地蔵さま「たこ地蔵」があり、無病息災を祈願して合掌していらっしゃいます。
御朱印はこのお地蔵様の右横の扉の奥でいただけます。
こちらが毘沙門天の御朱印スタンプです。
続いて、弁天院に向かいます。
朝日弁財天(朝日弁天院)
法昌寺を出たら右に進みます。
大通り(昭和通り)まで来たら、「とんかつさぼてん」の方に横断歩道を渡り左折します。
コインランドリーがある角を右折します。
三井のリパークを左折。
2つ目の角を右折すると右手にあります。
鳥居をくぐると右手に手水舎があります。
そして、右手奥に本堂があります。
こちらでは弁財天さまが祀られています。
弁財天は芸道富有結縁を授ける神様とされています。
御朱印はこちらの本堂内でいただけます。
授与所には、さまざまな言葉が書かれたしおりが用意されていて、自由に頂くことができました。
私は新元号の「令和」が引用された「万葉集」の「梅花の歌三十二首」が書かれたしおりを選びました。
本堂前では、昆布茶が無料でふるまわれていましたよ。
本堂の前は公園になっていて「弁天院公園」といいます。
次は飛不動尊正宝院に移動します。
きく恵比寿(飛不動尊正宝院)
鳥居から朝日弁天院を出たら右に進みます。
T字路を左折します。
竜泉一丁目交差点を右折。
国際通りを渡りそのまま進みます。
台東竜泉郵便局がある飛不動前交差点を右折します。
飛不動尊正宝寺に到着です。
正宝院は享禄3年(1530)に創建されたと言われています。
当時の住職が大和国大峰山に不動尊像をもって修行に行ったところ、一晩でここへ飛んで帰り、人々にご利益を与えてくださったそうです。
そのため、「飛不動」と呼ばれるようになったそうです。
本堂前ではお神酒をいただけるようになっていました。
左手に「きく恵比寿さま」が祀られています。
恵比寿さまはもともと漁の神様でした。
豊漁のためには航海安全が重要で、それが商売繁盛につながります。
繁盛すれば笑顔になり、恵比寿顔の喜結良縁・敬愛富財の神様として知られるようになったそうです。
10月10日がご縁日です。
10月神無月は神様が出雲に出かけ、その留守を預かるのが恵比寿さま。
10月10日はすべての願いをキク「菊恵比寿の日」なんだそうです。
そして、願いがよくキクように菊を備えてお参りする日です。
絵馬にはニコニコのきく恵比寿さまと菊の花が描かれていました。
右手には絵馬書き所が設けられていました。
それでは、下谷七福神ラストの寿永寺に向かいます。
布袋尊(寿永寺)
正宝院を出たら左にずっと進んでいきます。
7~8分ほどで寿永寺に到着です。
寿永寺は寛永7年(1630)開山のお寺です。寿永法尼が徳川二代将軍秀忠公の菩提を弔うために、この地に庵室を営み、現在まで法灯が続いています。
階段を上り、本堂でお参りします。
階段の下、右手に布袋尊がいらっしゃいます。
ワッハッハッと今にも笑い声が聞こえてきそうな布袋尊です。
布袋尊は中国に実在した高僧で、清廉度量の神とされています。
また、弥勒菩薩の化身といわれています。
右奥の扉を開けると授与所があります。
これですべての御朱印がそろいました。
この時点で11時10分でした。
ということで、ここまでの所要時間は1時間40分。
寿永寺の最寄り駅は東京メトロ「三ノ輪駅」になります。
ここから「鶯谷駅」まで歩くと25分ほどかかります。
台東区のバス「北めぐりん」④から乗車して「鶯谷駅」⑬まで行くこともできます。
私はこのあと歩いて家に帰ったのですが、途中で鷲神社で参拝したり、買い物したりして、帰宅したのは12時半ごろでした。