不忍池辯天堂の御朱印のいただき方や見どころ

不忍池辯天堂-御朱印

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上野公園の不忍池にある「不忍池辯天堂」。
今回は不忍池辯天堂の御朱印のいただき方や見どころなどをご紹介します。

上野の不忍池辯天堂の見どころ

不忍池辯天堂は、寛永年間に水谷伊勢守勝隆の支援を受けて、天海大僧正によって建てられました。
東叡山寛永寺の伽藍の一つなのですが、寛永寺は比叡山延暦寺に倣って上野台地に建てられています。
そのため、こちらの不忍池辯天堂も比叡山の麓にある琵琶湖竹生島に倣っています。
琵琶湖に見立てた不忍池にの中に中之島(弁天島)が造られ、そこに弁天堂が建てられました。

清水寺を模した上野公園の「清水観音堂」の向かいの横断歩道を渡ると、参道に並ぶ露店が見えてきます。

不忍池辯天堂
こちらにはいつも露店が並び、外国人観光客で賑わっています。
テーブルとベンチも設置されています。

天龍橋を渡って弁天島へ。
不忍池辯天堂
もともとは、弁天島まで小さな船で渡っていたそうです。
しかし、寛文年間に石橋がかけられ、参詣する人や行楽の人で賑わうようになったそうです。

参道の途中で不忍池と彫られた石碑が立っています。
不忍池辯天堂
右手に手水舎があります。
不忍池辯天堂
龍の口から水が出ます。
この手水鉢の天井には谷文吊晁による「水墨の竜」が見られます。
そして、奥に進むと辯天堂があります。
不忍池辯天堂
本堂の奥には高層ビルが並びます。さすが都心という感じ。
翡翠色?エメラルドグリーン?の屋根が遠くからでもよく見えます。お堂は八角形の朱塗り。
大正時代に伊藤忠太氏設計のもと、竜宮門が建てられましたが、昭和20年の空襲で辯天堂も竜宮門も焼失してしまいました。
こちらのお堂は昭和32年に再建されたものです。

本堂の前には常香炉があります。
そして、常香炉の奥にいらっしゃるのがこちら。
不忍池辯天堂
雨で濡れてしまっていますが、宇賀神さまです。
人の頭に蛇の身体でとぐろを巻いています。

宇賀神とは
仏様の智慧を形にした「如意宝珠」から誕生した宇賀神さまのお姿を現したお像です。
宇賀神さまは辯天さまと同一とされることから、当堂のご本尊である辯天さまの頭上にもお座りになっていらっしゃいます。

竹生島宝厳寺の辯天さまの頭上にも宇賀神さまが座られているようです。
台座のプレートには五穀豊穣 萬民豊樂 各願圓満 悉皆成就と刻まれています。

それでは、本堂の中でお参りします。
不忍池辯天堂
ご本尊は八臂大辯才天(はっぴだいべんざいてん)さま。
慈覚大師の作と伝えられています。
竹生島の宝厳寺からお迎えしたものです。
脇士は毘沙門天、大黒天です。
辯才天は七福神の一人。音楽と芸能の神として信仰され、金運アップの御利益で知られています。
また、江戸最古の七福神「谷中七福神」のひとつです。

9月の巳の日に行われる大祭「巳成金」の日にはご本尊が開帳され、たくさんの方が参詣に訪れます。

中陣の天井には芸術院会員・児玉希望画伯による「金龍」が描かれています。
また、児玉画伯の門下の方たちによる四季の名家も描かれています。

 

本堂を出たところにはおみくじがあります。
開運・招福お守り入りおみくじや、七福神おみくじ。
不忍池辯天堂
向かいにも様々なおみくじが並びます。
不忍池辯天堂-おみくじ

境内の右手には大黒堂があります。
不忍池辯天堂-大黒堂
このお堂は豊臣秀吉が大切にしていたと伝わる大黒天が祀られています。
大黒天というと、打ち出の小づちを持って、米俵に乗る姿を思い浮かべますが、もともとは戦争の神、時間を支配する恐ろしい神と考えられてきたそうです。
その後、福神へと変化し、開運招福や家門繁栄、富貴をもたらすといわれ親しまれるようになったそうです。
こちらの大黒堂は太平洋戦争で焼失しましたが、大黒天は焼失を免れたそうです。
大黒堂は昭和43年に再建されました。
甲子の日が縁日です。
不忍池辯天堂
左手には赤が目を引くお地蔵様。
赤い前掛けに足元に落ちてしまった赤い帽子、赤い風車、そして真っ赤に紅葉したモミジ。

また、不忍池辯天堂の境内にはさまざまな碑が立っています。
こちらはめがねの碑。
めがねの碑
めがねが日本に渡来したのは420年以上前だそうです。
文化、政治、経済に貢献しためがねの役割や功績を顕彰して建てられました。

↓芭蕉翁の碑
不忍池辯天堂
↓ふぐ供養碑
不忍池辯天堂
十二世杵屋六三郎と刻まれています。長唄三味線方の家元だそうです。
不忍池辯天堂
不忍池辯天堂
↓鳥塚
不忍池辯天堂
不忍池辯天堂
↓魚塚
不忍池辯天堂
何の碑かわからないものもありましたが、とにかく碑が多いです!

不忍池辯天堂の御朱印のいただき方

御朱印は本堂内でいただくことができます。
本堂の左手に授与所があります。
初穂料500円をお納めして、御朱印帳をお渡します。
こちらが不忍池辯天堂の御朱印です。
不忍池辯天堂-御朱印
中央には「辯才天」、左には「不忍池辯天堂」と美しい字で書かれています。
右には「福徳圓満」の印が押されています。
御朱印帳にはご本尊の八臂大辯才天が描かれたしおりが挟んでありました。
裏には「お参りご苦労さまです。道中お気をつけて」と書かれています。
不忍池辯天堂

受付時間:9:00~17:00

オリジナル御朱印帳は2種類ありました。(初穂料1200円)

堂内にはお守りもたくさんあります。
外国の方向けと思われるようなお守りも見られました。

不忍池辯天堂の基本情報

所在地:東京都台東区上野公園2-1
アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩7分
開門時間・閉門時間 :午前9時〜午後5時