京成電鉄の廃駅となった「博物館動物園駅」をご存じですか?
普段は中に入ることができませんが、今回一般公開されていたので潜入してみました♪
「旧博物館動物園駅」とは??
「旧博物館動物園駅」は、1933年12月に「日暮里駅」と「上野公園駅(現・京成上野駅)」の間に開業した京成電鉄本線の駅です。
旧博物館動物園駅の立つ場所は、皇室で代々引き継がれてきた「世伝御料地」という土地だったため、天皇陛下の勅許を得る必要がありましたが、無事に勅許を得て建設されました。
東京国立博物館や上野動物園の最寄駅として利用されていました。
しかし、老朽化や、ホームが短く、4両編成の列車しか停車できず、利用者の減少により、1997年に営業を休止、そして2004年に廃止となりました。
廃止後も駅舎やホームなどはそのまま残されていましたが、2018年に景観上重要な歴史的価値をもつ建造物として、鉄道施設としては初めて「東京都選定歴史的建造物」に選定されました。
駅舎とは思えないような、西洋風の荘厳な外観ですが、世伝御料地という特別な土地に建設されることに配慮して、このような造りとなったそう。
そして、東京藝術大学と連携して駅舎のリニューアルを行われ、2018年11月23日、廃止後初となる一般公開が行われました。
緑の扉はリニューアル時に新しく造られたものです。
「旧博物館動物園駅」一般公開
2018年11月以降、定期的にイベントが開催され、内部が一般公開されてるのですが、
2月15、16、22、23、24日に「京成リアルミュージアム」が開催されていたので行ってきました!
初日の午後行ってみると、入場券の配布はすでに終了!
最終日の24日にリベンジ!この日は入場券なしで入ることができました。
駅舎の中に入ってまず、上を見上げると、美しいドーム天井が当時の姿のまま残っています。
コンコースへの階段を下りていきます。
歴史を感じます。
壁にはたくさんの落書きが。落書きもそのまま残しているそうです。
閉鎖されていますがトイレも残っています。
ここから先へは入ることはできませんが、ホームへの階段が続いています。
階段の下には上りホームの旧改札を見ることができます。「きっぷうりば」という文字も見えます。
そして、気になるのは左側の大きな物体。この位置からだとわかりにくいですが、実は巨大なアナウサギのオブジェなんです。
廃止後初めて一般公開された時、「アナウサギを追いかけて」というイベントが行われました。
その時、地上階に巨大なアナウサギが出現したのです。
巣穴を掘っているアナウサギで頭が半分埋まっています。
イベント後、消息が途絶えていたそうですが、現在は写真の通り、改札近くにいます。
地上階から床を掘り進めて、地下の上りホームまで到達したそうです。
住所 | 東京都台東区上野公園13-23 |
公式サイト | 京成電鉄 |
地図 |
今回の「形成リアルミュージアム」は終了してしまいましたが、定期的にイベントが行われるので、その際はぜひ足を運んでみてください♪