※こちらの記事は2019年の情報です。最新の上野動物園の見どころや回り方は下記の記事をご覧ください。
恩賜上野動物園は1882年(明治15年)3月20日に開園した、日本で最初の歴史ある動物園です。
約350種2500点の動物が飼育されています。
こちらの記事ではゆっくりじっくり上野動物園を楽しむために、順路や見どころをご紹介します。
上野動物園は東園と西園に分かれています。
今回は、正門から入園して東園をまわり西園へ、そして再び東園に戻ってくるという順路をご紹介します。
王道の順路ですが、参考になれば嬉しいです。
上野動物園に行く前の準備
↑「みんなの上野動物園vol.72」の裏にのってたパンダのペーパークラフト作ってみました♪
- 公式サイトをチェック
公式サイトから開園日や開園時間を調べておきましょう。
休園になる場合もあるので、必ず行く前に確認しましょう。
「開園時間/休演日/入園料」という項目のカレンダーの日にちをタップすると、その日に開催されるイベントも確認できます。
- アプリをダウンロード
恩賜上野動物園をはじめ、六義園、葛西臨海水族園、浜離宮恩賜庭園の見どころや園内マップが見れる「Tokyo Parks navi」というアプリがあります。
「スポット」という項目では動物を検索することができて、それぞれの動物についての情報を見ることができます。
動物園内のそれぞれの動物の展示スペースにあるQRコードを読み込めば、音声ガイドを聞くことができます。
またスタンプラリーもあり、すべて集めるとアプリ限定の画像がもらえます。
- 蚊よけ対策を
上野動物園内は蚊が多いです。
かゆくなるだけでなく、感染症を媒介することもあるので、虫よけスプレーなどで蚊よけ対策をしておきましょう。
上野動物園をじっくり楽しむための順路や見どころ
上野動物園の入り口は「表門」「池之端門」「弁天門」の3ヶ所あります。
今回は「表門」からスタートします。
JR「上野駅」公園口から上野恩賜公園の中を進み、約350m歩くと上野動物園が見えてきます。
入園する人のほとんどがこちらの表門から入ると思います。
まずは、券売機でチケットを購入。
個人 | 団体(20名以上) | |
一般 | 600円 | 480円 |
65歳以上 | 300円 | 240円 |
中学生 ※都内在住・在学の場合、無料 |
200円 | 160円 |
小学校6年生以下 | 無料 | 無料 |
※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料
入園すると目の前に、パンフレット置き場があります。
マップや今月の見どころが紹介されている「ZOO TODAY」をもらいましょう。
そして、本日のイベントもチェック!
それでは東園から回っていきたいと思います。
下の地図の順路で回っていきます。
表門から入場すると、最初に右手に見えるのが上野動物園1番人気の「ジャイアントパンダ」です。
ジャイアントパンダ
以前は整理券を配布していましたが、今は、列に並べば誰でも観ることができます。
同じ列で、リーリー(オス)、シンシン(メス)、シャンシャン(メス)の3頭を観ることができます。
現在の待ち時間は、平日で10~30分ほど。土日祝日は30~40分ほどです。
観覧列の締め切りは16時ごろです。混雑状況によってはもっと早く締め切る場合もあるので注意してください。
上野動物園公式Twitterでは待ち時間をツイートしているのでチェックしてみてください。
ねらい目は開園直後です。頑張って開園前から並び、1番最初にパンダのところに行けば、ほとんど並ばずに観ることができます!
しかも、開園直後はちょうど食事タイムなので、食事中のパンダたちを観ることができるのです。
パンダは基本食べている寝ているか。食事が終わるとすぐに寝てしまいます。
起きている姿を見たなら食事タイムがおすすめです。
開園前から並べない!という方も大丈夫!食事タイムは11:30、13:30、15:00、16:30ごろにもあります。
ただ、その日の天候やパンダの体調などによっても変わるので、この時間に行けば絶対食事してる姿が見られるわけではないので注意してください。
空いている時間帯はと言うと、12時台。
私は平日のちょうど12時に並びましたが、10分待ちでした。
2列で並ぶのですが、子供連れの方は前列、大人だけの場合は後列に並びます。
どんどん進んでいくので、実際は5分で展示場まで行けました。あっという間!
中の展示場にはいないみたい。展示場の横には「シャンシャン」ライブ映像が流れています。
リーリーの展示場には「外の運動場にいるよ」という看板が立っています。
外に出ると、いました!!シャンシャン!食事タイムが終わり、お昼寝中です。
こちらはシャンシャンのお父さん、リーリー↓
シャンシャンの中国への返還期限は2020年12月31日です。それまでにシャンシャンのかわいい姿を一目見ておきたいですね。
ちなみに、1972年10月28日に日本で最初のジャイアントパンダ「ランラン」「カンカン」が来園したことにちなんで10月28日は「パンダの日」なんだそうですよ。
ハト・キジ
- アカガシラカラスバト
東京都の小笠原諸島にのみ生息している「アカガシラカラスバト」。
頭から首にかけて赤紫色をしています。
餌の減少や森の環境悪化、ノラ猫やネズミによる捕食によって2000年の生息数はわずか40羽と絶滅の危機にあります。
その後、保全活動によって2017年には約500羽まで回復。
上野動物園では2001年に捕獲した3羽を元に繁殖に取り組み、約45羽までに増えたそうです。
- ニホンキジ
ニホンキジは日本の国有種で、国鳥です。
日本昔話の「桃太郎」に出てきたり、昔の一万円札にも描かれていました。
綺麗な色をしているのがオスで、茶色っぽいのがメスです。
1回に8~12個の卵を産むそうです。
ユーラシアカワウソ
カワウソは柵の前に水槽が併設されていて、狭いトンネルを通って水槽までやってきます。
餌の時間になると、水槽で泳ぐ姿も見られるそうです。
私が見る時はよく、水槽の中の台の上で寝てます。
フクロウ舎
- シロフクロウ
ハリーポッターにも出てくるシロフクロウ。
ユーラシアや北アメリカ大陸の北極圏に広がるツンドラ地帯(草原)に生息しています。
6月に2羽が孵化して、順調に育っています。
オスとメスで模様が異なり、オスは全身ほとんど真っ白ですが、メスは黒い斑点があります。
しかし、幼鳥のうちはどちらも斑点模様があり、成長するうちにオスは斑点がなくなります。
孵化した2羽はすでに模様が薄くなっているのでオスの可能性があるようです。
フクロウは普通夜行性ですが、白夜の北極圏で子育てするので餌となるレミングを探して日中も活動するそうです。
他のフクロウはお休み中でした。
ワシ・タカ
エサの肉を食べているところも見られるかもしれません!
- ダルマワシ
サバンナなどに生息している達磨のような見た目のワシです。
ずんぐりした体型に赤い顔。繊細でおとなしいワシだそうです。
写真のダルマワシはメス。毛づくろいしているところです。
- コンドル
写真は子供のコンドルです。
大人になると羽の色が変わります。
アメリカ大陸に生息するコンドル。飛べる鳥の中では最大級で翼を広げると2.5~3m、体重7~15㎏もあります。
狩りはせずに、死んだ動物を探して食べます。
他の猛禽類のような鋭い爪と握力はないけれど、くちばしは強力だそうです。
首に羽がないのは、動物の死骸に首を突っ込んで食べる時に汚れがつきにくいように適応したと考えられているそうです。
ゴリラ・トラの住む森
- インドライオン
「ゴリラとトラのすむ森」には、インドライオンのモハン(オス)とシャクティ(メス)が飼育されています。
2頭は現在17歳と高齢。現在は2頭の健康状態を考えて展示を中止しています。
モハンは7月18日に突然倒れてしまい、その後もふらつきが見られたため投薬治療を行っています。
シャクティは悪性リンパ腫の疑いがあるため、投薬治療を行っています。
【追記】
2019年10月26日にシャクティが死亡しました。
2019年11月26日にモハン(17歳)が、急性心不全で死亡しました。
シャクティの死からちょうど1ヶ月後のことです。
上野動物園のインドライオンはいなくなってしまいました。
- スマトラトラ
スマトラ島だけに生息するトラで、現在生存しているトラの中でもっとも小型です。
実際に見てみても「小さいな」という印象。
野生のトラは密漁や熱帯の森の減少によって、3200頭(2010年)しかいません。
スマトラトラも約500頭しか現存しない「絶滅危惧IA類(絶滅危険度で最も危険)」です。
トラの檻は広いので見つからないこともあるかもしれません。
- シロテテナガザル
東南アジアの熱帯雨林の樹上部で暮らしているシロテテナガザル。
めったに地上に降りることはなく地上50~60mの木の上で睡眠もとるそうです。
これは肉食獣に捕まらないためと考えられます。
オス・メス1頭ずつのペアで縄張りを作り、朝方になると高い声で「テリトリーソング」を鳴きかわします。
枝に両手でぶら下がり、身体を振ってその反動で先の枝をつかんで移動する「ブラキエーション」という独特の方法で移動します。
こちらはなんだかおびえたように見えますが、枝にはぶらさがらずにここにずっと座っていました。
雨の日に毛づくろいする2頭。
マクジャクも同じ展示スペースにいます。
- ニシゴリラ
上野さん的に最もおすすめのニシゴリラ。
ここにいるゴリラはアフリカ中西部の森に分布するニシゴリラのうち、ニシローランドゴリラという種類です。
森林の伐採や密猟、伝染病などによって減少していて、絶滅危惧種に指定されています。
まるで人間みたいな動作で、ず~っと見ていられます。
ゴリラは全部で7頭。
第一放飼場と第二放飼場があり、第一放飼場ではオス一頭を中心にメス数頭、子供からなる群れの全部で6頭で暮らしています。
第二放飼場では高齢のため群れで生活できず1頭で暮らすピーコを観ることができます。でも、最近はずっと放飼場には出てきていません。
・ハオコ(オス)
2007年にオーストラリアから来園したハオコ。大きくて迫力あります!
イケメンゴリラとして有名な東山動物園の「シャバーニ」のお兄さんです。凛々しい顔がちょっと似ているかな?!
成熟したオスに観られる背中の毛が白くなる「シルバーバック」が特徴。コモモ・モモカ・リキの父親です。
・モモコ(メス)
1999年に千葉市動物公園から来園。モモタロウを生んだ後、千葉に戻り、2008年に再来園しました。
モモタロウ(現在、京都市動物園)、コモモ、モモカ、リキの母親。少し気が強いところがあります。
・トト(メス)
写真左
推定1978年アフリカカメルーン生まれ。
静岡市日本平動物園から来園しました。性格はおっとりしていて、けんかの仲裁をすることもあります。
子どもたちの面倒見が良いです。
・コモモ(メス)
モモカ、リキのお姉さん。
弟のリキをおんぶしたり遊んだりする様子がよく観られます。
・モモカ(メス)
リキとよく一緒に遊んでいます。仲間にいたずらすることもあります。
・リキ(オス)
2019年10月9日で2歳を迎えたリキ。コモモとモモカの弟です。
他の仲間とじゃれ合ったり、おんぶしてもらったりと、とってもかわいい姿が見られますよ♡
ドラミングという、胸をたたく姿も見られます。
「ZOO TODAY」にはリキの様子について以下のように載っていました。
まだまだ遊び盛りで、午後にはよく姉モモカ(6才)と転げまわっています。ほかのメンバーとも遊び、父ハオコ(26才)とは身体によじ登る、足の下をくぐる、ドラミング(胸を叩く)しながら追いかけ合う・・・などをします。ただモモカの同じ頃よりも、懸垂をしたり、麻袋を振りまわしたりと、ひとり遊びも多い印象です。これは個性か性差か、あるいは血縁のないトト(推定41才)がいつもこの年頃の子の世話をよくしますが、リキが近寄るとモモカが割って入るので、その影響もあるかもしれません。
引用:ZOO TODAY10月号
・ピーコ(メス)
1970年生まれで、現在国内で飼育されているメスの中で最高齢です。
布を頭や身体にかぶったり、日向ぼっこしたりするのが好き。最近は全然放飼場には出てきていないようです。
ゴリラたちは室内に入っている時もあるので、観られないこともあります。
午後に1回、飼育員が放飼場に餌を用意している間、ゴリラたちを寝室に入れる時間帯があります。
バードハウス
上野動物園100周年を記念して昭和59年に完成したバードハウス。
2階建てで、熱帯地域の鳥類が展示されています。
- ミナミコアリクイ
バードハウス2階の屋内や屋外で展示されているミナミコアリクイ。
約40㎝の長いしっぽがありますが、先の方には毛が生えていなくて、木に登るときに枝などに巻き付けます。
動物園ではミルクやバナナ、ドッグフードで作った特製のエサやパパイヤ、アボカドなどを食べています。
アボカドは爪を使って皮とタネだけ残して綺麗に食べるそうです。
寒い日や雨の日は屋内展示場にいます。
5月にオスのサンが生まれました。お母さんのナツ(6才)の背中に乗って過ごしていましたが、だんだん1頭で動く機会が増えてきたそうです。
ミナミコアリクイは単独で生活する動物なので、9月中旬から母子を別の展示場に分けて独り立ちの練習をしています。これから徐々に分離の頻度や時間を増やしていくそうです。
- アカショウビン
バードハウスの中で意外と人気があると思われるのがアカショウビン。
カワセミの仲間で、森林で生息します。
赤いくちばしと赤褐色の羽が特徴です。
そのことから「火の鳥」という異名もあります。
夜の森
- デマレルーセットオオコウモリ
昨日の休園日に、夜の森のコウモリを全部つかまえました。オス32頭、メス53頭、合計85頭いることが確認できました。年に2回こうやってみんなの状況を確認し、増えている子どもたちの個体識別も行うのです。#デマレルーセットオオコウモリ #大所帯 pic.twitter.com/hZzZwFQxsi
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) September 4, 2018
暗い展示場の中にいるのはデマレルーセットオオコウモリ。
大きな目は薄暗いところでもしっかりものを見ることができます。
また、口から出した超音波の反響を大きな耳で聞き、周囲の様子を把握しているそうです。
アメリカバク
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南米の熱帯雨林の水辺で生息するアメリカバク。
夜行性で泳ぎが上手。
上唇とつながった鼻は自由に動かすことができ、鼻を伸ばして木の枝葉を集めます。
頭が少し盛り上がっていて、少し長い毛が生えているのが特徴。
敵から身を守るのに適した黒褐色をしています。木の陰や池の中に隠れていることもあるので探してみてください。
ツル
- タンチョウ
日本最大の鳥類で、国の特別天然記念物に指定されています。
写真だと見えないですが、頭のてっぺんの赤い部分は羽ではなく皮膚なんだそうです。
- ヘビクイワシ
ヘビクイワシ科の一科一属一種という分類の特殊な鳥です。サハラ砂漠以南に広く分布して、草原などの開けた場所に生息しています。
蛇を食べることから「ヘビクイワシ」の名がついていますが、昆虫やトカゲ、ネズミなども食べるそうです。
長い足で踏みつけて、押さえつけて食べるそうです。
頭の後ろの飾り羽が羽ペンに見えることから、英名では「セクレタリー(書記)バード」と呼ばれているそうです。
- シュモクドリ
水辺の木の上や崖に大きなドーム状の巣を作ります。
雨漏りしない屋根と、泥で塗り固めた小さな入り口がついています。
中には乾いた草が敷かれ、そこに3~6個の卵を産みます。
ホッキョクグマとアザラシの海
- カリフォルニアアシカ
繁殖期には1頭のオスが多数のメスを従えて生活します。
泳ぎも潜水も上手で、時速25㎞以上のスピードで泳ぎます。
大きなガラス窓からはプールで泳ぐ姿が観れたり、陸地で休む姿を観ることができます。
- ゼニガタアザラシ
日本で見られるほかのアザラシは冬期に流氷に乗ってオホーツク海の氷上で出産しますが、ゼニガタアザラシは1年を通して沿岸部の岩礁帯に定住して陸上で出産します。
タイミングが良ければ、水中トンネルの中を泳いでいる姿も見れるかも!↓
アシカとアザラシの違いについての説明がありました。
アシカとアザラシ、意外とどっちがどっちかわからなくなってしまうんですが、耳やあし、泳ぎ方、陸上での歩き方などに違いがあるそうです。
- ホッキョクグマ
北極地方に生息するホッキョクグマ。
頭が小さく、前足が大きいなど、泳ぐのに適した体をしています。
時には、流氷に乗って何百㎞も離れたところまで移動することもあるそうです。
北極地方の氷上で生活しているので、暑さが苦手。
上野動物園では、夏には餌を入れた氷を与えたりしています。
立体的な構造をした施設で、陸上での様子や水中で泳ぐ姿、上から下から様々な角度から観察することができます。
↓ホッキョクグマの前足
クマたちの丘
- マレーグマ
中国南部から東南アジアの熱帯の森林に生息しているマレーグマ。
クマの仲間の中では最も小さく、冬眠はしません。
木登りが上手で、木の上の柔らかい芽や、曲がった鋭い爪でアリ塚を壊してシロアリを食べたり、ハチの巣を壊してはちみつを食べたりするそうです。
マレーグマ放飼場ではコツメカワウソとハクビシンも一緒に飼育されています。
木の上の巣の中にはハクビシンがいました。ハクビシンは都心でもときどき観られますよね。
水辺にはコツメカワウソがいます。
カワウソの仲間では最小のコツメカワウソ。最近はペットとしても人気があります。
この日はコツメカワウソは麻袋の中に入っていました。
- エゾヒグマ
ヒグマはヨーロッパから北アメリカにかけて広く見られますが、エゾヒグマはその一亜種で北海道に生息します。
体重300~400㎏の日本最大の陸生哺乳類です。
ツキノワグマに比べると約5倍もあります。
身体が大きいと寒さに耐えやすいんだそうです。
壁が黒くなっていますが、これはヒグマが背中をこすりつけた跡だそうです。
4月下旬~6月ごろによく行うので、発情期のオスの自己アピールと考えられています。
- ニホンツキノワグマ
東京でも奥多摩などで生息しているニホンツキノワグマ。
鼻が前に突き出ていてにおいに敏感です。
その鼻をひくひく動かして周りの様子を確かめたり食べ物を探したりするそうです。
木の葉や実、草花、昆虫などを食べます。
食べた木の枝をお尻の下に折り重ねて、クマ棚を作ります。
クマ棚で休んでいる姿を見ることもできます。
それでは、続いて西園に移動します!!
西園までは歩いても行けますが、モノレールでも移動できます。
ただ、モノレールは10月31日で運休になります。
今回は歩いていそっぷ橋を渡って西園へ。
すると、何やら工事中のところが。
看板を見ると、ジャイアントパンダの新しい施設「パンダのふるさとゾーン(仮称)」を作っているそうです!
現在東園にあるパンダ舎を西園に移して、よりパンダが過ごしやすい施設にするそうです。
今のようなガラス張りじゃなくて、直接パンダを観ることができるみたい。
完成予定は2020年3月ごろ。パンダの公開はまだ未定です。
新しい施設になったらもっと間近でパンダを観られそうなので楽しみです♪
それでは西園の左の方に進んでいきます。
ケープペンギン
南亜アフリカの南部沿岸に生息するケープペンギン。
群れで生活して、カタクチイワシやニシンなど群集性の魚を一気にとらえて食べます。
海岸の砂地や植物の茂みに巣を作って、オスメス交代で子育てするそうです。
オオカンガルー
オーストラリアの東側に生息する大型のカンガルーです。
日中は横になって休み、明け方や夕暮れから夜にかけて活動します。
妊娠期間は36日間で、生まれたときの子供の体重は1gにも満たない大きさです。
お腹の袋で数か月過ごします。
ハシビロコウ
ほとんど動かない鳥として有名なハシビロコウ。
私も初めて見たときは人形かと思ってしまったほど。
上野動物園でも人気です。
サギ、コウノトリ、ペリカンの特徴を併せ持った鳥で、沼地のほとりで獲物の魚をじっと待ち伏せします。
日本で見られるところは数少ないですが、上野動物園には4羽もいます。
それぞれの右足にはリングがつけられていて、その色と数で見分けることができます。
アサンテ(メス):黄1本
サーナ(メス):青1本
ミリー(メス):緑1本
ハトゥーウェ(オス):黄2本
くちばしの斑紋も違うので比べてみてください。
こちらはミリー。
小獣館
50種類以上の小型動物が展示されています。
1階では小型哺乳類、地下では部屋を暗くして夜行性の哺乳類が展示がされています。
昼夜逆転させ、昼でも活発に動く姿を見ることができます。
- ハダカデバネズミ
寝室で積み重なるようにして眠っています。すごい光景(;’∀’)
野生のハダカデバネズミは丈夫な歯を使って高温多湿な土の中にトンネル状の巣穴を掘って40~90頭の家族集団で暮らします。
女王を中心として階級社会で暮らしています。
繁殖オスや兵隊、雑用係など役割分担があります。意外と厳しい世界で暮らしているんですね(´-ω-`)
- ミーアキャット
ライオンキングにも登場するミーアキャット。
高度な社会性を持ち、2~3家族、合計10~13頭で生活します。
穴を掘るのが得意で、地価のトンネルを巣穴にしています。
- マヌルネコ
小型のヤマネコで、夜行性です。
「マヌル」とはモンゴル語で「小さい野生ネコ」の意味。
長い体毛が密集して生えているので、ずんぐりむっくりにも見えます。
マヌルネコはロシア南部やモンゴルなどの中央アジアに生息していて、冬になるとマイナス50℃になることもあるような環境です。
そのため、モフモフの毛が防寒の役割を果たすのです。
ナキウサギやハタネズミなどのげっ歯類や鳥などを食べます。
- オリイオオコウモリ
日本にいる2種類のオオコウモリのうちの一つです。
沖縄本島に生息しています。
こちらのオオコウモリはデマレルーセットオオコウモリと違って超音波を使わず、目でものを見るので、昼間でも活動できます。
アフリカの動物
- ハートマンヤマシマウマ
アフリカのアンゴラからナミビアにかけて山岳地帯の限られた地域に生息するシマウマです。
白とこげ茶色の縞模様で、縞の幅が狭く、首の下に肉だれがあるのが特徴です。
- カバ
泳ぎや潜水が得意で、5分以上潜っていることもできます。
体が水中にあっても、目と鼻だけ水面に出して呼吸することができます。
5~15頭ぐらいの群れで暮らしています。
- コビトカバ
アフリカの森で暮らすコビトカバ。外見はカバに似ているけれど、カバより小さいです。
夜行性で、昼間は眠っていることも多いです。
カバと異なるのは、出産や哺乳を陸上で行い、単独もしくは親子で行動することです。
写真のコビトカバはエボニー(メス)。喉にものを詰まらせたような様子を見せることがありますが、そういう癖なんだそうです。
草食動物は味覚が鋭く、食べる葉をしっかり選ぶそうです。
エボニーの区画に生えているサワグルミの葉やモミジ(メス)の区画に生えているトウネズミモチの葉などおやつに食べるそうです。
コビトカバがお尻を向けたら注意!!
かなり広範囲までフンや尿を飛ばしてくることがあるそうです。
- ヒガシクロサイ
オスのマロとメスのアルゴがいます。
野生では多くの時間を木の葉の採食に費やすそうです。
上野動物園でも野生に近づけるために、エサを小さな穴の開いた容器に入れてぶらさげ、採りにくくしています。
まろは首を上下に振って角や額をぶつけてエサを採りだします。
一方、アルゴは首を左右に振って角から耳付近で転がして取り出すそうです。
穴から落としたエサを柔らかい上唇を上手に使って拾って食べます。
その結果、午後まで採食するようになったそうです。
そんなエサを食べる様子も観察してみてください。
- キリン
上野動物園にはヒナタ(オス)とコハル(メス)の2頭のキリンがいます。
ヒナタ(オス)は2010年に横浜の動物園で生まれました。
飼育員に育てられたので、人懐っこくて好奇心旺盛です。
コハルよりも体の色が濃く、白い線が細いのが特徴です。
- オカピ
シマウマに少し似ていますが、キリンの仲間。
皮膚でおおわれた角や、長く伸びる舌を持っています。
写真のオカピもキリンのように高いところの葉っぱを食べています。
両性爬虫類館
飼育員によるお話が聞ける「キーパーズトーク」を定期的に行っています。
イリエワニの数少ない食事の様子も月に2回ほど見学できます。
日程は公式サイトのカレンダーをチェックしてみてください。
- スッポンモドキ
スッポンに似ていることからその名がつけられました。
河川や湖沼などに生息しています。
雑食で、水草や小魚、エビ、巻貝などを食べます。
- ガラパゴスゾウガメ
ガラパゴス諸島に住んでいて、リクガメの中では最大級の大きさです。
上野動物園のガラパゴスゾウガメは体重160㎏あります。
年齢は推定90歳以上。ゾウガメの寿命は長く、150年以上生きた記録もあります。
- イリエワニ
幅広い口で、哺乳類や鳥類に噛みついたり、カメや巻貝など硬いものをか噛みつぶすことができます。
- マレーガビアル
カメと同じ展示スペースにいますが、襲ったりすることはないようです。でも、カメの上に顔を乗せてを枕にしてるのかな?!
魚を主食にしているため、水の中で口が動かしやすいように細長い口をしています。
ハラペコロジーという特設展示も!
ここでは両生類・爬虫類のどうやってエサを捕まえるのかや何を食べるのか、どうやって食べるかなどが紹介されています。
子供たちに大人気でした!
ベニイロフラミンゴ
ベニイロフラミンゴはフラミンゴの中でもっとも色鮮やかな種類です。
フラミンゴの口の中には櫛のようなものがついていて、水の中でエサだけを漉しとって食べることができます。
休むときに片足で立つ理由は諸説ありますが、水に体温を奪われにくくするためと言われています。
アイアイの住む森
アイアイやワオキツネザル、フォッサなどを見ることができます。
- ワオキツネザル
不忍池にかかる浮桟橋を渡っていくと、バオバブの周りにいるワオキツネザルが観られます。
昼行性で他のキツネザルに比べて多くの時間を地上で過ごします。
私が観たときも、ずっとバオバブの下で過ごしていました。
- アイアイ
桟橋を渡った対岸には施設があります。
暗ーい施設内に入っていくと、マダガスカルだけに生息するサルの仲間「アイアイ」を観ることができます。
アイアイは長いしっぽと大きな耳を持っています。
活発に動きまわっている様子やエサを食べている様子が観られます。
アイアイの展示室は、昼間は薄暗くしていますが、閉園後の18:30以降は明るくしてわざと昼夜逆転させています。
これは夜行性のアイアイが活動している様子が観られるようにです。
入り口近くの一部屋は明るくしているので、夕方以降に活動している姿が見られます。
- クロキツネザル
4月19日に赤ちゃんが生まれました。
モモイロペリカン
こちらのペリカンは不忍池で放し飼いにされています。
子ども動物園すてっぷ
1948年、日本で初めて誕生した子ども動物園が2017年に子ども動物園ステップに生まれ変わりました。
動物を間近に観ることができたり、体験できたり、学べたりする場所です。
馬や、カピバラやヤマアラシ、エミュー、ニワトリなどの鳥たちを観ることができます。
奥にある「すてっぷ館」は子供が動物について体験したり、感じたり、考えたりするための場です。
「わくわくベース」では動物の不思議を体験できたたり、飼育されているウサギやモルモットを観たり、モルモットを触ったりすることができます。
「しのばずラボ」では不忍池に集まる生き物について知ることができます。
「はじめてルーム」では絵本に出てくる動物に会ったり、卵のプールに埋もれたり、3歳までのお子さんと保護者が対象です。
わくわくベースとはじめてルームは事前に「プログラム受付」でチケットを発見する必要があります。
それでは、再び、東園に戻りたいと思います。
サル山
ここにいるニホンザルは平成22年1月に青森県陸奥市から来園しました。
下北半島のサルは人以外の霊長類で最も北に生息するものとして、国の天然記念物に指定されています。
普段は昼間に活動する動物ですが、暑い夏は夕方涼しくなってから活動することが多いです。
プールで遊ぶ猿の姿も見られます。
9月ごろから冬毛に換わり、保温効果が高い長めの毛で、雪景色に溶け込みやすい白っぽい毛になっています。
この日は暑かったため、日陰にいました。
世界のサル舎にもニホンザルがいますが、九州由来のため、毛が短く濃い色をしています、また毛が生えていない顔の面積が広くなっています。
ちなみに、上野動物園のサル山は昭和7年10月に完成した日本で最初のサル山です。
世界のサル
- アビシニアコロブス
黒と白の長い毛が目をひきますが、森の中では見つかりにくくなっています。
森林の木の上で数頭から数十頭の群れで生活していて、めったに地上に降りることはありません。
3つにくびれた胃を持っていて、主食の木の葉を消化するのに適しています。
3月19日と4月1日に赤ちゃんが誕生。名前はタンとカイゲン。どちらもオスです。
ゾウの住む森
上野動物園にはアティ(オス)、ダヤー(メス)、スーリヤ(メス)、ウタイ(メス)の計4頭のアジアゾウがいます。
野生ではオスは10歳ごろになると群れから離れ、単独かオスだけのグループで行動します。
上野動物園でも、それを参考にしてオスとメスを別の運動場で飼育しています。
アティはタイ語で「太陽」の意味。アティとウタイは2002年にタイから愛子様のご誕生を記念して贈られました。
ダヤーはヒンドゥー語で「慈悲」という意味。1984年9月20日に上野動物園に来園しました。3頭の中で1番体が大きく、右耳に丸い穴が開いているのが特徴です。
スーリヤはヒンドゥー語で「太陽」。しっぽの先の黒い毛がほとんど生えていません。
ウタイはタイ語で「日の出」の意味。一番小さく、しっぽの毛の先の毛の量が多いです。
10月10日にウタイの妊娠が確認されたそうです!!
アジアゾウの妊娠期間は約21~22ヶ月と言われているそうなので、出産は2020年10月から11月ごろの予定です。
アジア南部や東南アジアの森林で暮らしています。
草原で暮らすアフリカゾウに比べて、頭や背中に丸みがあります。これは木々の間をスムーズに移動するのに都合がよくなっています。
1日のうち18時間くらい食事をしているそうです。
体が大きい分、たくさんのエサが必要で、大きなダヤーは青草60キロ、干し草7キロ、わら6キロ、ゾウ用の固形飼料5キロを食べるそうです。
またパンダの食べ残した竹も10キロほど食べるとのこと。
森林破壊によって生息地が失われたり、十分なエサが確保できなくなったことからアジアゾウは減少し、絶滅危惧IB類に指定されています。
オグロプレーリードッグ
深さ1~5mの地下に、長さ30mにもなるトンネルを掘り、たくさんの出入り口や食物貯蔵庫、寝室、トイレなどのある巣を作ります。
土を掘りやすいように前足が発達しています。
アメリカバイソン
2013年にオスのバイソンが死亡してしまいましたが、2018年3月に千葉市動物公園からメスのバイソン親子のヒートとラテが来園しました。
その時点でヒートは妊娠していて、2018年5月にオス1頭を出産しました。名前はオーレ。
バイソンは群れで生活をします。はじめはラテを怖がっていたオーレですが、今では3頭仲良く暮らしています。
日本の鳥
さまざまな日本の鳥が展示されています。エサを食べている様子などが観察できます。
- ルリカケス
奄美大島や請島、加計呂麻島に約1000羽が生息していて、日本にしかいない鳥です。
シカ
- エゾシカ
エゾシカは季節とともに毛の色や角が変化します。
夏は明るい茶色の身体に白い斑点模様が現れます。
これは歯が生い茂る木々の下で、斑点模様が木漏れ日に溶け込み見つかりにくくなります。
一方冬は、濃い茶色に代わります。また角は、春には古い角が抜け落ち、秋の繁殖期に向けて成長していきます。
- ニホンカモシカ
エゾシカの角が毎年生え変わるのに対して、ニホンカモシカの角は短く生え変わりません。
また毛の色も1年中、焦げ茶色。
上野動物園公式Twitterで出題されたクイズが「難しすぎる!」と話題になっていましたが、一見動物が写っているとは思えません。
なにかがいるよ。溶け込んでいるよ。 pic.twitter.com/tghfqgGWu8
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) September 29, 2019
ニホンカモシカは高山に生息しているため、崖の上が好きなんだそうです。
この日もやっぱり崖の上にいましたが、ツイッターを見ていなかったら見つけられませんでした!
食事・休憩所
上野公園内で昼食を食べたり、休憩をとるときに利用できるお店をご紹介します。
東園 バードソング
東園のバードケージ前にある軽食が食べられる売店です。
お店の周りに屋根付きのベンチが設置されていて、そこで飲食できます。
メニューはこんな感じ。
かわいいパンダの顔の「竹皮パンダ弁当(580円)」や「ぞうさん弁当(580円)」はお子さんに人気!
デザートの「2歳カップde木のぼりソフト(870円)」はソフトクリームやチュリトスなどが「シャンシャン2歳記念のスーベニアカップ」に入っています。
カップは持ち帰れるのでお土産にもできておすすめです。
西園 カフェカメレオン
こちらも同じく屋内の飲食スペースはありません。
メニューはこちら。
上野動物園オリジナルの「パンダだんご3個入(450円)」や「ホットドッグ」、「やきそば(450円)」、「パンダもなかアイスクリーム(300円)」などがあります。
「パンダマグdeパンダラテ2019(1020円・税込)」かわいらしい親子パンダがデザインされた、陶器のマグカップです! 西園カフェカメレオンにて発売中です!(2019年1月から販売している商品です) #uzoo_f pic.twitter.com/8qcwlSBMGl
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) October 1, 2019
西園休憩所
こちらは飲食販売店を併設した無料の休憩所です。
屋内に飲食スペースがあるので、暑い日や寒い日にもおすすめです。
飲食スペースは約130席あり、セルフサービスとなっています。
お土産はどこで買える?
東園 リトルトランク
正門から入って総合案内所の裏にあります。
お店の前には「パンダショップ」というパンダグッズが売られたワゴンもあります。
「シャンシャン」の生後10日目をモチーフにしたぬいぐるみ「ほんとの大きさパンダの仔 284g(2,420円)」は、大きさや重さを実際の生後10日目のシャンシャンに近づけて作られています。
色もピンクがかっていてとってもかわいいです♡
10/11(金)新発売!!「ダイカットトレイ シャンシャン 税込1,320円」アクセサリーなど小物を入れるトレイです。東園ギフト店・リトルトランクのみで販売予定です、ぜひご来園ください! ※限定数量のため売り切れる場合がございます(お一人さま3点までご購入いただけます) #uzoo_g pic.twitter.com/sGHXoTaAK2
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) October 9, 2019
【通販】お待たせしました。待望の…秋のシャン²祭!! 初掲載ばかりのシャンシャングッズ特集です。大好評「スマホケース シャンシャン」など2歳記念品も♪ ※9/22までの掲載です。予定数量に達した場合、期間途中でも完売する可能性がございます、ご了承ください https://t.co/Rk3goHKfo5 #uzoo_g pic.twitter.com/hI6mbu6zc0
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) September 6, 2019
西園プチカメレオン
カフェカメレオンの裏にあるギフトショップです。
どちらのショップでも、上野動物園オリジナルのぬいぐるみやお菓子、文房具など販売しています。
ふわふわ素材の「スマホケース シャンシャン」も人気です。
【通販】ギフトショップで大人気「パンダの缶入ベイクドクッキー 税込997円」がZoo Shopに掲載中!マカデミアナッツとチョコチップを加え香ばしく焼き上げました。缶のフタは、食べ終わった後も使いたくなるパッケージです♪ https://t.co/hOqwWpe7jP #uzoo_g pic.twitter.com/cJiOGBStTZ
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) October 9, 2019
まとめ
上野動物園、ほぼ全部の動物をゆっくり見て回ってみました。
実際には同じ場所を何度も行ったり来たりとかもしましたが、それでも3時間で回れました。
あ、でも休憩はしてません。
休憩や昼食をはさんだとしても4時間ぐらいで回れると思います。
次の休日は上野動物園で過ごしてみてはいかがですか?
上野動物園公式サイト(最終閲覧日2019/10/12):https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/